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青は寒色。時間が過ぎるのが遅く感じられる色。

しかし、人の生の中で、青という時代が過ぎるのはあまりにも早すぎる。

『視点に囚われるな』

高く、もっと高く。見渡せば空も海もどこまでも続いている。

 --限りはあるが果てはない--

人生もまた然り。
恥も外聞もない晒し上げの記録、今ここに。
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京都ロック。
克也がヨシハルにダブルデートを持ちかけてから数日後、ヨシハルは京都三大奇祭りのことを思い出した。
そのうちの一つである「火祭り」は他の二つに比べると最悪小火騒ぎが出るくらいで割合まともなのでそれに行こうとヨシハルは提案した。
克也が特に反対することもなかったので行き先は火祭りになった。
「しかし克っちゃんの彼女が俺の彼女の友達だとはね」
「う、『昨日の友は今日の敵』!」
「克っちゃん、言いたいことはなんとなくわかるけど全然違うからね」
二人は神社の階段に並んで腰掛けて女性陣の到着を待っていた。
火祭りはもう始まっていた。あたりを裸の男たちが火がついて燃えてる神輿を担ぎながら通り過ぎる。その後ろに移動式のやぐらが火に包まれながらつづく。
まさに奇祭りと呼ばれるに相応しい奇妙な光景だった。
「ねぇ克っちゃん。ダブルデートだって言ったけどやっぱり二人きりにならない?」
「俺はノーマルだぅ。」
「誰も君となんて言ってないよ。お互いが彼女とさ。」
「自信ないぅ。」
「大丈夫だよ。」
「……自信ないぅ。」
「……わかったよ。」
そのうち彼女たちが来た。二組は人混みの中を歩き出した。
なんとも歩きにくかったがヨシハルには好都合だった。
なんとかして克也に自信をつけてもらいたかったのでヨシハルは彼女を連れて克也たちから離れた。
(さて、俺も頑張らないとな)
「見て、ヨシハル君。キレイだね。」
彼女が指差した先には勢いよく燃える火の塊があった。火の粉を散らしている。
外国人観光客も多く、彼らは塊の方を写真に収めていた。
(甘いな。通な俺は地面に落ちた火の粉の方を撮るぜ!)
その時のヨシハルは日本人から見ても滑稽に見えたに違いない。
ましてや外国人の目にはどう映ったのだろうか。カメラを地面に向けながら歩く青年の姿は。
(どうだ、かっこいいだろ!?)
ヨシハルが振り向いた場所からは彼女の姿は消えていた。
後日ヨシハルの携帯のディスプレイに『別れましょう』の文字が表示されることになるのはこの時の彼はまだ知る由もなかった。

彼女がいなくなって手持ち無沙汰だったのでヨシハルは克也の様子を見に行くことにした。
彼は克也を見つけると感動を覚えた。
克也も地面にカメラを向けて歩いていたからである。
当然傍らに彼女の姿はない。
(克っちゃん……最高だよ君は!)
そんな克也に外国人観光客と思われる男性が話しかけた。
「what are you doing?(何をしているの?)」
いきなり話しかけられたことに加えてその相手が異国人だったので克也は気が動転した。
付け加えておくと彼は人見知りで、そのうえ英語が苦手である。
「あ、あ、アイアムアボーイ!」
彼は叫んだ。負けじと異国人も叫ぶ。
「Are you crazy?!(基地外なのか?!)」
「ノー!アイムノットクレイジー!アイムクレイジーボーイ!」
友人の英語力が恐ろしいという気持ちと、この会話を最後まで見届けたい好奇心との葛藤に悩まされながらもヨシハルは克也を助けるために走り出した。
| 逆・閑話休題 | 01:33 | comments(0) | - | pookmark |
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