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青は寒色。時間が過ぎるのが遅く感じられる色。

しかし、人の生の中で、青という時代が過ぎるのはあまりにも早すぎる。

『視点に囚われるな』

高く、もっと高く。見渡せば空も海もどこまでも続いている。

 --限りはあるが果てはない--

人生もまた然り。
恥も外聞もない晒し上げの記録、今ここに。
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某パプワ君。
春。桜舞う季節である。だがヨシハルはそんな桜をゆっくりと堪能している暇はなかった。大学入学後初の講義に早々と遅刻しかけていたからだ。
(まだ治らないな、この癖)
散った花びらが敷き詰められた舗道を走りながらヨシハルは思った。癖というのは寝起きの悪さ、加えて根拠のない楽観的な考え方のことである。例えば小、中、高、と同じで電車も使わずに通える距離だから少し寝過ごしても大丈夫という訳のわからない論理が挙げられる。高校の時も同じ論理でよく遅刻していたがそれでも懲りないトリ頭も癖に入るのかもしれない。
やがてヨシハルは最後の坂を上りきり、大学の正門をくぐり抜けた。と、同時に脇にある花壇で佇む金髪の青年を見つけた。何をやっているのだろうか、と気になったが時間も残されてなかったのでヨシハルは教室に向かった。
一時限目も終わり、次の講義に行くためにヨシハルは移動をする。移動中、今朝金髪の青年がいた花壇の方をふと見てみるとなにやら人だかりが出来ていた。
ヨシハルはやはり、と思った。というのもヨシハルにはもう一つ癖があった。それは一般的な人とは違う空気を放つ人、要するに変人に興味を抱き、友達になってしまうというものだった。補足をしておくとこの癖は人に限ったものではなく、動植物や無機物にも当てはまる。よく知らないおじさんから『共食いするなまず』を数匹もらって飼育していたこともあった。
さて、話を戻してヨシハルはすぐさまこの金髪の青年を取り囲む人だかりの方へ向かっていった。群がる人の隙間から見えたものは花壇上ろうとするわけでもなく足を空中に向かってあげて階段を上ろうとする動きを繰り返す金髪の青年だった。
ヨシハルは多少ではあるが変人の行動分析には理解があったがこの動作は何をしているのか見当もつかなかった。
やがて金髪の青年はその動作をやめた。そして何かを諦めたかのようにうなだれた。
長い沈黙が訪れた。取り巻いていた人達も飽きたのか次の講義があるのか徐々に離れていった。ヨシハルも次の講義があったがこの青年を前にしてはどうでもよくなっていた。
そして意を決して青年に話しかける。
「何をやってたの?」
青年はうぅ、と小さくうめきながらヨシハルの方を向いた。
「蝶になろうとしたんだぅ」
衝撃だった。質問をして情報を得たはずなのにさらに理解が困難になってしまった。
ここから今のようなやりとりが繰り返されるがヨシハルが理解出来たのは昼休みに入った少し後の頃だった。
要約すると花壇で蝶を見つけた。きれいだったので蝶になるにはまず飛ばなければならない。右足が地面につく前に左足をというどこかで聞いたような動作を繰り返せば飛べるのではないかと考え、実行に移していた。
「なるほどね。一応筋は……っと、もうこんな時間だ。そうだ、一緒にお昼食べない?まだ聞きたいこともあるし。俺はヨシハル。」
そういってヨシハルは右手を差し出した。
青年はう、と言いながらその手を握り返した。
そして言った。
「克也」
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